言葉に詰まる母さんと俺。


俺はパニック寸前で
動悸の激しさが治まらない。




「き、公・・・望・・・」




公実の後ろに立ち、唖然と俺を見つめる母さん。

何が起こったのか分からず呆然と立ち尽くす公実。





「母さん・・・?」




俺は有りっ丈の勇気と声を絞った。







「お母さん?」
「誰?この人」




だが、公実の言葉によって遮られる。







「え、あぁ・・・」


「とりあえず貴方達もそんな所じゃなんだから上がりなさい」



母さんの言葉に従い、俺と高森は玄関に上がった。