「へぁ・・・っ!?」



高森は恥ずかしそうにそっぽを向いた。




「まぁ、明日は土曜だし、少年院行ってみるか」


「うん」



高森は優しく頷いた。




「じゃあ帰るか?」



「うん、そだね」



俺は少し冷えていた高森の手を握った。



「家まで送るわ」


「え、悪いよっ」
「すぐそこだから自分で帰れるよ?」


「でも呼び出したの俺だし」
「こんな夜中に高森1人で歩かすの心配」



高森はまた照れたように俯いた。



可愛い。



「ははっ」



漏れた笑い声に気付いた高森。



「え、何・・・?」



「別にー」
「前見て歩かないとぶつかるぞー」




ちょっと無愛想に答えてみた。