急に胸がきゅっとなって、
メールを見る度、鼓動が早くなった。



眠気なんて一切忘れてしまうくら目が冴える。



携帯を握る手には汗まで滲み出す。




「あ・・・」
「と、とにかく返信・・・っ」







でも、待って・・・。

もし相手が春瀬君じゃなかったら?

もし間違いメールだったら?



『もし、もし』と次々に色んな事を考えてしまう。






すると、また携帯が震えだした。



「え、わ・・・!?」



吃驚して携帯を床へ思わず落としてしまった。



そしてその衝撃で画面が上手くこちらを向いた。



画面には"080********"と見覚えのある番号。



だが、これもまたSMSだった。