「てか高森もー帰った方がいいんじゃね」


「へ?」


「あんま長居して風邪うつしたら悪いし」


「あ、そだね!」
「じゃあそろそろ帰るね」



高森は壁に立てかけてあった自分の鞄を手に取る。



「そだ、洗い物だけして帰るよ」


と、言ってもう一度鞄を下ろした。




「わりーな」


「いえいえ、春瀬君は寝ててね」



高森はさっきまで
お粥が入っていた
茶碗を持って台所に歩む。