「俺は・・・高森が幸せじゃなきゃ俺も幸せとは言えない」



少し強めの口調で言った。



「春瀬君・・・」

「ゴメンね、やっぱ寂しいの顔に出ちゃってた?」

「本当はすっごく寂しいよ」

「好きな人の側にいれない事」

「でもね、私達は何所にいても繋がってるよ」

「大丈夫だよっ心配しないで?」




高森の顔が柔らかく微笑んだ。

さっきの笑顔より、
綺麗に────・・・。







「公望」


その声にハッと我に帰る。

忘れ気味になっていた母さんと公実の存在。



「私達も無理にとは言わないわ」

「公望の考えが第一だから」




「お兄ちゃん・・・」




母さん・・・公実・・・。
















「俺────・・・」