私の声


「梨沙さん、こっちです」




あれから急いで片付けをして裏口に行くともう陽星くんはいた。




「お待たせしてすみません」




「大丈夫ですよ。マネージャーは待つのが当然です。お仕事のお話をしていたんでしょう?」



陽星くんすごい。



私より断然大人だ。




「はい。実は……」





春くんが役作りを一緒にしようと言ってくれたことを陽星くんに説明した。



「それはよかったですね。いい演技ができるといいですね」





「はい!頑張ります」




改めて気合いを入れた。




脇役でも頑張らなきゃ。