30分後。
「今日はこれで終わりです」
「はい!ありがとうございました」
次は大きな声を出す練習かあ。
ちゃんと出せるかな?
ガチャ。
「失礼します」
声を出す練習は三階であるらしい。
「君が遠山さんね。よろしく」
綺麗な女の人がいた。
「あたしは、静谷華帆です。
じゃぁあたしが見本を見せるわ。真似してね」
「はい!」
ニコッて微笑んでくれてすぐに練習が始まった。
「あーーーー」
綺麗な声。
「じゃあこんな感じで言ってみて」
「わかりました」
不安だな。
声でるかな?
「あーーーーー」
出せてるかな?
不安ながらも声を出した。


