「……は?」 一人残された俺は、もう一度だけ…… 陸上部と、野球部と、交互に見比べて……。 それから、大きく息を吐いた。 奴らのように夢中になれるものも、 あんな風に必死になることも、 俺にはもうなくて……。 近くにいるのに。 いるはずなのに。 この上ないくらいの…疎外感。 「アホらし…。帰ろう。」 俺はそっと目を伏せて… その場を後にした。