頬杖ついて、いかにも「話を聞いています」というような、絶妙な姿勢で目を閉じるそいつは……。 いつも、この時間帯はこの状態。 朝からどれだけ寝足りないのかと突っ込みたいのは勿論だけれど、それよりも…… 自分のことは棚に上げるが、すよすよと気持ち良さそうに寝入るコレが許されてしまっている事実に……。 実は、相当苛立っていた。 「……………。」 とはいえ、ほとんど関わりもない相手。 軽口たたいて恨まれるのも面倒だから…… とりあえず今日も、俺は黙って席に着いた。