As Time Goes By ~僕等のかえりみち~









翌日……。






朝一番、



遅れて登校した俺は……




クラス中の注目を浴びながら、自分の席へと向かった。





「中道遅刻……っと。」




担任が出席簿に何かを書き記すのを横目に…




「今日は見逃して下さい。」





…と、許しを請う。




「たまにならいいけどな。ハイ、無理~。」




クラスメイトがくすくすと笑う中で、あたかも「残念」という顔をして…

しぶしぶと椅子に手を掛けた。





……と、




ある光景が……




目に映る。




俺の左斜め後ろの席。





そこに座る一人の女……。