後輩たちが走り込むのを眺めながら……
ストレッチをして、ウォーミングアップを重ねる。
「…青春ですね。」
「……。オマエ…まだ若いのに。」
先生と肩を並べて話していることが……、
何だか、可笑しかった。
試しに……
現役部員と、100Mを走ってみる。
足が思うように動かなくて、絡まりそうになりながらも……
なんとか、ゴールまで辿り着いた。
「先生~、この人誰ですか?めちゃ速いんだけど。」
「ハハッ。だてに女王勝ちとった訳じゃないな。速い速い。」
その後私は…すっかり後輩達に囲まれて。
何故か指導をするハメに。
先生が満足そうにしているから……
これで少しは…
恩を返せていたらいいな。


