君はあの時……




確かに、目の前にいた。




気持ちをぶつけて、言いたいことばかり言って、



もう一度会いに来ると…





確かに言った。










けれど、そんな日など来なくて……



いつまでも来なくて……











私は、初めて自分の胸に…問い掛けたのだった。






『お前に覚悟があったなら…、俺はあの時どんな手使ってでも、繋ぎ止めてた。今のお前にも…同じことが言えるよ。』








君の言う覚悟が……







果して私には…あったのかと。