私はまた、教室への道のりを…急ぐ。 「姉……か。」 一昨年の柚は……コレに加えて、ピアノ伴奏もあって、その後部活して……。 今にして考えると、 「どれだけタフなの……。」 そう……。 有り得ないっしょ! 私が怠惰している間に、柚はこうやって… みんなから信頼を得ていたんだね。 「……なんの!柚にできて私にできないなんてこと……、ない!……ハズ。」 『本当に?』 心の中で、誰かが囁く。 『自信ないくせに?』 ええーい、うるさい! 私は邪念を振り払って。 廊下の先を…睨みつける。