「……中道…?」 「え?」 「いえ…、何でもないです。知り合いに似てたから…、つい。」 ふと見上げた坂の上…。 見覚えあるような……、背中。 「あ。すみません、ついベラベラと長話しちゃって……。」 「ああ、全然!こっちこそ、引き止めてごめんね。……じゃあ、そろそろ。」 「…ハイ。ありがとうございました!じゃあ、また今度。」 「うん、じゃあね。」