高校2年生、春……。










クラス替えで、私は紗枝と同じクラスになった。






私達が既に疲れきっているのには……




訳がある。






春休みなんて……、あったもんじゃあない。




毎日毎日、




部活、

部活…

部活……!!!





顧問が鬼のように……





ただ今…燃えているからだ。






理由は簡単。





期待の星が……




我が陸上部へと、推薦入学してきたのである。





のほほんとしては…いられない。



彼女は短距離ランナー。




光る篠塚先輩の目!



私にとっても…



脅威の存在!!




ライバルであり、同じリレーメンバー候補の…仲間でもある。




雪がとけて、グラウンドでの練習は再開。




鈍った身体に……自分のリズムを完全に呼び覚ますまで、皆…必死なのである。