真新しい制服に身を包み…、まだ、あどけない表情を浮かべる…新入生。 希望に満ち溢れた瞳。 「うちらにもこんな日があったのよね。」 窓から外にたむろした1年生を見ながら…… 紗枝ちんがぼそっと呟いた。 「おばはんか!」 思わずツッコミを入れる…私。 「……けど、早いなあ……。もう1年経ったか。」 老け込んだ気分になるのは…、 それだけ、この制服に馴染んで…すっかり腰を落ち着かせたからなのか……? 紗枝ちんと二人。 「はあ~……。」 ……と、大きく息を吐いた。