「……中道っ。そういえば渡したいものが…。」
ある予感を払拭させるかのように……。
私は、沈黙を破った。
「……コレ。」
中道の目の前に。小さな小袋を…差し出した。
「……何?」
「クリスマスプレゼント。欲しいもの教えてくれないから…勝手に見繕っちゃったけどね。」
「……。マジで…?ありがとう。……もう見てもいい?」
「ん。」
中道は早速袋を開けると……。
掌に、そっとそれを…置いた。
「さっきお店で見つけてさ。野球一筋の中道の…お守りになるように。一応、効能とか聞いて組み合わせたよ。」
中道へのプレゼント。
それは……
天然石で出来た、ブレスレット。
「…色、かっこいいじゃん。」
「……だいぶ悩んだけどね。アンタ好きそうなの…わからなくて。」
中道はそれを腕に嵌めると…。
「…上原が選んだものだから、もちろん似合うだろ?」
ニヤっと笑う。
「……うん!」
ヘマタイト、タイガーアイ、スモーキークォーツ。
いずれも強運を呼び起こすもので……
彼が、彼の力を発揮できるようにと選んだ石。
黒や茶色ベースのブレスレットは……
中道にとてもよく似合っていた。
「…大事にする。」
彼は目を細めて……
イルミネーションの光の下に、その腕を翳した。
「……多分……、お前も似合うよ。」
「え?」
「……はい、コレ。」
今度は中道の方が私に……
何かを手渡す。
「……同じ袋……。」
「…………。」
中を開けて出てきたのは……
こちらもまた……、天然石のブレスレット。
水色の石と、透明の石……。
「………可愛い。これ、なんて言う石?」
「水色が『ラリマー』で、透明が『レインボーオーラ』だって。」
「『レインボー』?」
「うん。光に照らしてみな?」
さっき中道がしたように……
イルミネーションの下へと手を伸ばす。
「……キレー……。」
透明な球体が……
七色の光を宿していた。


