私は急激に恥ずかしくなって……




中道の頬をパシッと叩く。



「…お~、照れてやんの。」




「…バッ…、馬鹿っ、違うもん!」



「素直じゃないね。」




「……まだ言うか?」




「…だって……、すげ~顔緩んでるし。」




「…………!」




「……お前さ、」




「……な、なに……?」




「ホントに俺んとこ好きなんだなあ……。」












あーあ……、




もう、気持ちだだ漏れ。








「……アンタの方こそ。」




「……。そりゃそーだ。」









やっと……伝えることができた、本当の気持ち。




何度も回り道して、


背を向けて、





でも……




つい、気になって。




結局は……




ここに戻って来る。







君の傍は……。





誰の傍よりも心地が良くて。








……誰にも…渡したくない場所。








「……言っとくけど浮気はこの1回だけだから。後は……、言い訳なんか聞かない。」




「……うん。」




「できれば……、二人きりにはなるな。里中には俺が話をつけるから…、お前はもう近づくな。」




「………うん。」




「……余裕あるフリしてたけど…、今日だって死ぬほど嫌だった。」



「……全然そんな感じじゃなかった。」



「……あー…。さすがに好きな女の前では格好つけたいじゃん。」



「……そういうもん?」




「……ん。そーゆーもん。」






「……そっか。」










お互い、顔を見合わせて……、



ちょっぴり笑う。






「…長いことサボったな。」



「……だね。」




「そろそろ戻ろうか?」




「……嫌だ。」




もう少し…、一緒にいたい。






「……。や。実行委員を全うしなくていーの?」



「……ハッ…!そうだった!」



しまった。


つい、雰囲気に流されて……!