As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

不意に……




奴の瞳が、私の姿をとらえる。



「………!」



……ど。……どうしよう……。



身体が硬直して……動かない。




「……柚?」



律の声で我に返った瞬間……。



中道の視線は、不意に逸らされて……



まるで、何事もなかったかのように……


再び、男子の群れに戻っていく。




「………え……?」





今……、



目、合ったよね……?




中道………?





「…柚ってば。アンタ…、里中と、何かあった?」



鋭い律は……、すぐさま、何かを感知する。



「…りっちゃん…、私…。」



「……つーか、別れたんでしょう?」



「…………!」



「…水臭いなあ、全く、人に聞かされて初めて知るなんて…、案外ショックなんだから。」



律は淡々と…、いつもの口調で諭すけれど。



「……アンタ…、その首……」



突然、厳しい口調へと…一変する。



「……!」



思わず……、その痕跡を、手で覆い隠すけど……。



時既におそし。




「……なに…してたの?」



「……りっちゃん、これは……」




「…なにしてんのよ、バカッ!!」



「…………。」



「……別れた男なんでしょう?」



「…………。」



「アンタは中道が好きだから…、だから、別れたんでしょう?」





律の言葉に……



私は黙って頷く。