As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

あれから……、色んなことがあった。



躓いて、路頭に迷っても……、




中道が私を、


私が中道の……




道標をしてきた。





支え合ってきたって言ったら自惚れかもしれないけれど。










こんなに近くで、君の声を聞けることが……




この上なく、嬉しいんだ。




バランスをとりながら、



これからも、こうしていれれば……




幸せなままでいられるかもしれない。





でも……、




「……中道。」





私は、やっぱり欲張りだ。




「……後ろ歩かれるとすっごい気になるからさ、やっぱ隣り歩いてよ。」




もっと近くに……



君を感じていたいのだから。






「………りょーかい。」





駆け寄ってきた中道は、私のすぐ傍まで来ると…





「……そうこなくっちゃ。」




まるで勝ち誇ったかのように……笑った。