As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

こんなこと、言える立場じゃないとわかってる。



わかってるけど……




「一回でいい。一回でいいから……練習したい。」




「………けど……、みんなそろそろ解散しようかと…。」



「…違くて。…一回だけ…、私とアンタで。」







中道はしばらく固まって…



「…マジ?」
と、言葉を絞り出す。




なんだか誘うのって気恥ずかしい。


次第に……


顔が熱くなってきた。





「………。わかった。お前は先に音楽室行ってて。俺はクラスの方解散してから行くから。……待ってられる?」




「……うん!」




「…すぐ行くから。」




「…うん、待ってる。」








こんな恋人同士みたいな会話を中道としていること自体が可笑しくて……


全身が痒くなる気がした。



それに比例して……


胸の鼓動がおさまらない自分がいる。









中道………、ごめん。



結局アンタを巻き込んでいる。






自信のない自分は今日で最後にするから……



明日からは、全力でぶつかる強い私になるって約束するから……






どうか、今日だけは。




君の強さをわけて下さい。







そんなことを頼めるのは、



君しかいないんだって………









私は知っていた。







ずっと、
ずっと前から………












本当は知っていたんだ。