「…何で……わかるの?」
頭の中に描いたイメージ。
それがなぜここまで反映されてるの……?
「コレ、なーんだ♪」
一枚の紙きれを目の前に広げる中道。
「……あっ!!」
それは、以前私が描いた……
教室のイメージ図。
メモ程度になぐり描いたもので……
見当たらなくなったから、てっきりもうゴミ箱へといったものだと思っていた。
「…奴らに協力してもらって、忠実に再現してみました!そしたらどんどんアイディアが膨らんでいくからさ、作ったりなんだりしていくうちに……うちのクラスだけ、ちょっと遅くなったワケだ。」
……中道が……
それを提案してくれたの?
私が言ったって、面倒臭いとかなんとか言われるのは必須だった。
だから……
言うワケもなく、ただなんとなくで進めてきた。
それが……
この人の、ひと声で……?
「……敵わないなあ、ホント。」
完全に……
私の負け。
どんなに必死になろうが叶えられないことを……
奴はいとも簡単にこなしてしまう。
悔しくて、
でも、
嬉しくて…………。
そんな優しさは、私にだけ見せるものではないとしっている分だけ………
せつなくもあった。
「……悔しいなあ……。」
つい、
想いが溢れ出す。
「………だろ?」
得意げな中道の横顔。
「いつかアンタの鼻をあかしてやりたいって思ってたのに……、できそうもないわ。」
「……………。」
「アンタを越えたい。私は…人をひきつけるような人間にはなれないってわかってる。でも、自分の尻拭いを自分でできるくらいの…強い人間になりたい。」
「…尻拭いって…、お前、下品な…」
中道がふき出す。
「うっさい、バカ。」
「………まあなぁ…。お前のその要領の悪さじゃあどうしようもないかもしんないけどさ……」
「…………。」
「…少なくとも、人ひとりを駆り立てる原動力には…なってると思うよ。」
「…………?」


