As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

装飾や看板によって……



いつもとは違う雰囲気の学校。





「…………。」



うちのクラスは……



どうなったんだろう。








ドアが外され、解放的になったその入口からそっと顔を覗かせて……


教室の中を伺う。





「…………。」


……ぅわお…。



中はすっかり……


私がイメージした世界。




ここでいつも勉強しているのが嘘みたいに……、



カントリー調のその雰囲気に、しばしよいしれる。






木で作った手作りのメニューボードが、しっかりと各テーブルのアクセントになっている。



陽気な音楽でもあれば、ますますワクワクしちゃいそうな……、



そんな世界。




クラスメイト達は、紙コップ片手に……
何やら雑談中。




もしかしたら、準備はもう終わって……?









「……おい。」




…耳元に、小さな囁き声……。



…と、同時に、




掴まれた腕を後ろにひかれ、バランスを失った私は……


その、声の主に寄り掛かってしまう。





「保健室行ったらお前いねーし、てか、そんなんで戻ってきて大丈夫かよ?」



振り返ったそこに。




「………中道。」




「…あいつら、お前が目ェ覚ますまで待ってるっつーから……今、お前の様子見に行ったとこ。」



「…………あ……。なんか…、ごめん。あんたの前で倒れたって聞いた。」



「…いや、謝るこたないけどさー…、言えよなあ、大変な時は。」



「…や。私なんて大したことしてないし。」



「……一人でポスター作って朝まで起きてて…?ピアノ練習に必死で…?その上部活も最後までしてて…。それでも大したことしてない、だあ~?」



「…………。」




「馬鹿じゃねーの。もっと周りを頼れ。信用して任せろよ。そんなやり方だから、こんなことになるんだよ。」



「……ごめんなさい。」




中道が……
本気で苛立っている。



「…いや、だからさ、謝ることじゃなくて……。…………。」




中道の……



言葉が詰まる。