「……あれ……?」
目が覚めるとそこは……
ベッドの上。
「…………?」
辺りを、キョロキョロと見渡す。
「…保健室……?」
記憶の回路を辿る。
「………………。」
学園祭の準備して、
三井くんと話して………
それから…………
それから、
中道に会った。
誤解されたくなくて、
必死に訴えて、
それから………
あれ……?
それから……?
………そこからの記憶は途切れ……
開いた窓の外から聴こえる、生徒達のその声を……
じっと耳を傾ける。
時折飛び交う、別れの挨拶……。
どうやら、下校時間……?
「…………。」
学園祭の準備、
どうなったんだろう。
「………こうしちゃいられない。」
私はベッドを跳ね起きて、
閉ざされたカーテンを開く。
「あら、起きたの?」
すぐそこに。
赤いフレームの眼鏡を掛けた、白衣の天使……
いやいや、もとい!
保健の先生が、丸椅子に腰をかけてくるりとこちらに振り返った。
「……過労と貧血。あとは睡眠不足ってところか?」
見た目とは違う、きびきびした口調で投げかけられる言葉。
「…すみません、私……?」
「『なんでここにいるか?』って?…急に倒れたそうよ。」
「………覚えてないです。」
「あら、そう。一緒にいた男子生徒があなたを連れて来たんだけど。」
一緒にいた……
男子生徒。


