As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

「……誤解されるじゃん。」


「俺ら、別に変なことしてたわけじゃないでしょ。」


「…そうだけど。」


「『誰に』誤解されなくないの?上原さんは。」



「………彼氏。」


「なら、中道口堅いし大丈夫でしょ。」


「…………。」



「…何をそんなに焦ってんのかね…。」



「焦ってなんかない。」



「……ふーん……。」



「…ところで…睫毛、取れたの?」


「え、あれ?…そういや痛くない。」



三井くんは、何度も瞬きして…

にこりと笑う。


「……三井くんてさ…」


「…ん?」


「結構悪気なく人を傷つけるよね。」



「………え?」



眼鏡をかけて…
彼は真っ直ぐに私を見た。



………あ……。


今のは……、


「…ごめん!今のはナシ!………ごめん。」



ひどいこと……言った。



「まあまあ、そんな言ってから後悔しても。」





思いの他、三井くんは大人で……



「…割と、イヤ、本当にそういうとこあるからさ。……ごめんね。」


こんなの……
違う。


傷つけたのはどっち?


私……

何でこんなにイライラしてんの?



「………。違う……。」


「……え?」


「違うよ、三井くん。」


「…………。」


「…言い当てられたのが…、悔しかっただけ。」


「…上原…さん?」


「…だから…、誤解、解いてくる。ホントになんにも変なことなんてしてない。だから…、間違っても佳明の耳に届くようなことにはなって欲しくない。…あいつを信用してないとかそういうんじゃないけど、ちゃんと、話しておきたい。」


「……そう。」



「…だから、行ってくる!」



「……ん。…行ってらっしゃい。」




我ながら……
なんて言い訳がましい。


きっと三井くんは気づいてる。