As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

「…例えば…、浮気してるとか。」



「………あ、ありえないって。」



「……だよなあ…、でも、納得いかないんだよね。」


「…………。」


「何なの、あの絡み具合は。どう考えても上原さんに気があるとしか思えない。」



「……そんな馬鹿な。」



「…上原さんも、中道を気にし過ぎ。」



「……は?イヤ、全くもってそんなことは!」



「…そっかなあ…。怪しいな。」





動悸が…
早まっていく。



やだな、心臓に悪い。



「…あ。中道戻ってきた。」



「…エッ!」



窓の外には……

誰もいない。



「……やだな、素直すぎ。」



「……今のって…、嘘?」


「…引っ掛かる方が悪いよ。そんなに動揺しなくても…」



……なんたる不覚……。


てか、今のは不意打ちでしょう!?





しばらく笑っていた三井くんだけど……



「………。やべ、睫毛目に入っちゃった。」



急に下を向き、目元を擦り出す。


「………。」


人をからかうからだね。


…なんて思ったけれど……



「見ないでね。」



一向に顔を上げないから、なんとなく気になる。



「…ちょっと見せて。」



覗きこもうとするけれど……

身体の向きを変え、それを許さない。



「…眼鏡外したら?」



「……ん。」


三井くんは、言われがまま…
眼鏡を取る。




「……………。」



……あ。


三井先輩に似てる。



「当たり前か、兄弟だもんね。」



「……え?」



心の声、つつぬけ…!



「…似たくもないよ、あんなのに。」



「……え?」



意外な言葉……。