As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

…が、しかし……




「…これ、俺持ってくよ。」


私が荷物を運ぼうとすれば…

中道はそれを取り上げ……、




「お前は現場監督よろしく。紙皿とかは、俺、ペンキ買うついでに一緒買ってきてやるよ。」



私が買い出しに行こうとすれば……


横からひょいとそれを阻止する。





奴は何やら私の周りをウロチョロ。



「中道、アンタは過保護かいっ。」


律がツッコミを入れたくなるのは当然の如く。



「そんなんじゃない、要領悪すぎて放っておいたら他が進まなくなるだよーよ。」


…しっかり反撃も忘れない。




有り難さもあるから、私は敢えて何も言わず…



されるがまま。




「……。張り切ってんじゃん、中道。」



気づけば三井くんがすぐ後ろに立っていた。



「……てか、かいがいしいよね。」


「………!な、なにが…?」


「必死だなあって。」


「………?」



「…さて、重労働は彼に任せておいて…、はい、上原さんコレ。」



三井くんが私の頬に何かを押し当ててきた。


「つめたっ…」




……アイス……?




「先生からの差し入れっ。」



「わ。うれしー…、ありがとう。」






皆その場で手を休めてしばしのブレイクタイム。



爽やかな秋風が教室に流れ込んで…


ほてった身体を一気に冷やしていった。




「…おいし~……。」




馬鹿だなあ、中道。


早くしないとアイス溶けちゃうじゃん。




「………。三井くん。」


「…ハイ?」


「アイスひとつちょうだい?」


「…今食べてるじゃん。」


「違くて…、一個冷凍庫に入れてくるから。」


「…………。俺、行くよ?」


「いいの。だいぶクールダウンしたし、私に行かせて。」


「……誰の分?」


「…………。」