「上原さん、教室に飾る植物なんだけど…、きょう買い出し行ける?」
学園祭が近づくと……、
急に準備に追われるかのような毎日が待っていた。
もちろん、実行委員の三井くんと私は多忙を極め……
「うん、大丈夫。どこ行く?」
細々とした買い出しやらが、連日続いた。
「う~ん。花屋かなぁ…。それかホームセンターの園芸コーナーとか?」
仕方のないことだけど、三井くんと一緒にいる時間が増えて……
「100均。あそこなら近いし、小さい観葉植物いっぱいあるから侮れないよ。」
周囲の視線を気にしてか、律がちょいちょい助け舟を出してくれる。
「あ、なるほど?」
三井くんも律の意見となれば、すんなりと受け入れる。
むしろ…律の方がこういうのは、向いてる気がする。
……が、
「おっと。部活いかねば。じゃあね~!」
…ふらりと…
すぐその場からいなくなる。
要領の良さは、昔から変わらない。
「ぱっと行ってすぐ帰って来よう!」
思わず苦笑いする私に、
「…やっぱり俺、一人で行って来るよ?」
三井くんは気を遣う。
「…いーや、三井くんには申し訳ないけど、男子のセンスには任せられないよ。」
「……。ん。ごもっともかも。」
「…じゃあ決まり。各テーブルに置くとして、12個かぁ…。」
「…やっぱ一人じゃ無理だったね。」
「でしょ?そんな気を遣わないで頼ってよね、ただでさえ三井くん働き過ぎなんだから。」
「……ハイ。頼りにしてます。」


