As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

「肝に銘じます。」


「…ん。」



中道は私の頭に手を伸ばしかけて……


けれど、触れることなくそれをそのまま…ゆっくり降ろした。



「……以上。言っとくけど、これっきりだからな。」


「………は?」

…何が…?


「…お前を助けるの。」


「…………。頼んでませんが…」


ヤバい、
今のは、何て可愛いげない…。


一方の中道。


何やらぶつくさ呟いて…それから、キッと私の瞳を見据てひと言。



「…もうお前のことなんて見ないからな!……ぶわぁ~か!!」


「……はあ~?!」




足早に立ち去るアイツの背中を、私は呆然として見守る。


…が、ふつふつと笑いが込み上げてきた。



「…ふふっ…、何アレ…。子供かっての。」




許されることではないかもしれない。


それでも私には、君が妙にかわいく思えて……、


じんわりと温かくなるこの胸の温もりが…
たまらなく、心地よかった。



これっきりだと君は言う。


もう、話をしないかもしれない。
お互いを見ようとしないかもしれない。



それでも……



どこかで繋がっているのだと、信じてやまない。



目に見えない絆が、ここにある。




そう感じてしまうのは……


私だけ……


なのかな。