As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

ヤバい。
自分の香りに酔ってどうするんだ。



もう一度…


手首にちょんっとつけて、こんどはその手首を首に当てる。




「すごいな、香水って…。」



すっかり心酔(?)した私は、少しずつ……



胸の高まりを感じていた。



佳明は何て言うかな?


この香り、嫌いじゃないかな。






胸の鼓動を抑えながら……


      
私はふと、あの方向を見据えた。



「気にするわけないじゃん…、バカ紗枝。」





私は学校の自販機でスポーツドリンクを買うと……



、、
あの部室の前に置いた。




小さなメモをそこに添えて……。