「それはやってたアンタが一番わかるじゃん。いい捕手がいて…、信頼できる仲間がいるからこそ、野球は成り立つ。…違う?」
「………。」
「…馬鹿じゃないの。見栄とかプライドとかそんなもん持ってるから戻れないだけじゃん。野球をナメてんの?だったら、しなきゃいい。自分のことばかりの奴にチームは任せられないでしょう?アンタはずっと野球で脚光浴びてきたから…、だから解らないんだよ。」
「………。」
「泣くくらいなら…、見せてみなさいよ、アンタの実力。死ぬ気でポジション奪ってやるくらいの気持ちで…やってみればいい。」
「………何でお前が言うんだよ。何で…お前に言われなきゃいけないんだ。」
「……私だから、だよ。アンタが前に私にしてくれたように…、私だってアンタの気持ちわかりたい。」
「………。」
「…だから…、泣きたきゃ泣けばいい。…誰にも言わないよ。私の前だけで、悔しさも弱さも…さらけ出せばいいよ。誰が何と言おうと、私だけはアンタの味方だから。」
「…上原…。」
「…わたしが怪我した時…、アンタが背中押してくれたよね。誰の前でも泣くことさえできなかったのに…悔しいくらい、泣かせられた。だから…、お返し。今度は中道…、アンタの番。」
「……。お前は…ずるい。」
「………はあ?」
「…散々泣きちらして心配させておいて…、かと思えば、人の気持ちにズカズカと土足で入ってくる。どんだけ掻き乱せば済むんだよ。」
「…それくらいでアンタは堪える奴じゃあないでしょう?」
「……勝手だな。」
「…何でよ。」
「どんなに俺が傷ついたと思ってんだ。」
「……。うわ…、嘘くさ…。」
「…まあ、それは嘘だけど。」
「…なんだかなぁ…。…で、何が狡くて何が勝手?」
「……それは……。」
「『それは』…?」
「…お前が俺のライバルの女になったから。」
「…………は?」
「…なのに、普通にしてくるし。」
「…だってクラスメイトだしそりゃあそうでしょ。アンタだって結のオトコでしょ?その台詞、そのままのし付けて返してやるわ。大体ね、彼女いるやつがなんでキスなんてしてくるのよ。それこそ可笑しいじゃない。」
「…別に可笑しくない。俺は……、彼女よりもずっと…お前のことを大切に思ってきたから。」
「……え。」
「………。」
「…馬鹿じゃないの。見栄とかプライドとかそんなもん持ってるから戻れないだけじゃん。野球をナメてんの?だったら、しなきゃいい。自分のことばかりの奴にチームは任せられないでしょう?アンタはずっと野球で脚光浴びてきたから…、だから解らないんだよ。」
「………。」
「泣くくらいなら…、見せてみなさいよ、アンタの実力。死ぬ気でポジション奪ってやるくらいの気持ちで…やってみればいい。」
「………何でお前が言うんだよ。何で…お前に言われなきゃいけないんだ。」
「……私だから、だよ。アンタが前に私にしてくれたように…、私だってアンタの気持ちわかりたい。」
「………。」
「…だから…、泣きたきゃ泣けばいい。…誰にも言わないよ。私の前だけで、悔しさも弱さも…さらけ出せばいいよ。誰が何と言おうと、私だけはアンタの味方だから。」
「…上原…。」
「…わたしが怪我した時…、アンタが背中押してくれたよね。誰の前でも泣くことさえできなかったのに…悔しいくらい、泣かせられた。だから…、お返し。今度は中道…、アンタの番。」
「……。お前は…ずるい。」
「………はあ?」
「…散々泣きちらして心配させておいて…、かと思えば、人の気持ちにズカズカと土足で入ってくる。どんだけ掻き乱せば済むんだよ。」
「…それくらいでアンタは堪える奴じゃあないでしょう?」
「……勝手だな。」
「…何でよ。」
「どんなに俺が傷ついたと思ってんだ。」
「……。うわ…、嘘くさ…。」
「…まあ、それは嘘だけど。」
「…なんだかなぁ…。…で、何が狡くて何が勝手?」
「……それは……。」
「『それは』…?」
「…お前が俺のライバルの女になったから。」
「…………は?」
「…なのに、普通にしてくるし。」
「…だってクラスメイトだしそりゃあそうでしょ。アンタだって結のオトコでしょ?その台詞、そのままのし付けて返してやるわ。大体ね、彼女いるやつがなんでキスなんてしてくるのよ。それこそ可笑しいじゃない。」
「…別に可笑しくない。俺は……、彼女よりもずっと…お前のことを大切に思ってきたから。」
「……え。」


