As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

中道は私に話し掛けては来ない。



別に無視するとかそんなんじゃないけど……



必要事項以外は、話していない。



あのキスを気にしていないといったら嘘になるけど……




せめて、普通にして欲しかった。



おかげで私の周りでは根も葉も無いウワサがたてられて……



そのたびに、佳明が全てを払拭するかのように…私の傍にいてくれた。




私達は相変わらず部活三昧で……



野球部の練習は更に熱を帯びたものへとなっていた。



それを眺める中道の姿はもうなくて……




そして…
私も、その姿を探さなくなっていた。






夏休み間近になると……



全国高等学校野球選手権大会……、



つまりは、『夏の甲子園』の県予選が……



スタートした。