As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

「茶色がかってて、大きくて、なつっこくて、フワフワだって。」



律よ…。
皆まで言ってしまいましたか……。



私はガックリと肩を落とし……



奴がどんな言葉を発するのか、じっとその口元を見つめた。




…てか、形のいい唇…。



私は昨日この唇に…



わぁあ!
…何考えてんの、私っ!




ブンブンと首を振って、余計な思考をシャットアウトする。



…が、



茶色の瞳はそれを逃さなかった。




「エロいこと妄想中悪いけど…、【ソレ】は多分、【ゴールデンレトリバー】だ。」



「…………。」



…言い切った。



「名前は……。」



「ま、待った。別に名前は聞いてないし。」



「………。ふーん。まあ、【ゴールデンレトリバー】で検索してみれば。」


「…う、うん。」


言われるがまま…
名前を入力する。


すると、画面に出てきたのは……
紛れもなく、ロドリゲスとウリふたつの中型犬。


「…あ~……。えっと…、こんな感じだったっけかなあ?なーんか違うような……。」


私は笑ってごまかす。



「…で、お前は一体何しに来た?」




…ああ、まるで容赦なし。


助けて、りっちゃん!!


…て、逃げやがった!



しかも何?あの小悪魔的な微笑みは!




「…あは、何の話しでしょう?」



「お前以外に……ロドリゲスの名前の由来に気づく奴いねーだろ。」



「……待って。ロドリゲスって何?」



「何って今お前が調べた犬とうりふたつの犬だよ、犬っ。」



「ははあ…。そうでございますか。」



「すっとぼけんのも大概にしろよ。バレバレなんだよ!つーか話あるなら今聞いてやる。ホラ、言ってみろ。」



「い、いやいやいや…。」


この場で言える訳なかろう?