As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

「…溜め息なんてついてうっとりしてるからさ。それに…、なんつーか、気のせいか女らしくなってない?花に興味持つあたりもさ。」



「…髪切ったらますます色気なくなったと評判ですが?」



「アラ。それだって不思議だよね~。女が髪を切る時って心境の変化があった時じゃない?」



「…だとしたら…、佳明のせいかな。恋していることには違いないもんね。」



「…ふーん、里中ねぇ。」



「りっちゃん…、何よ、その憐れむような目!」



「…いいや、何でもないけどね~。つーか、そろそろ携帯返してくんない?」



「…え。ああ、こりゃ失礼。」



私はすぐさま画面を閉じると、律にそれを返した。




「………あ!そうだ!」




今度は自分の携帯を開き……


またまた検索を開始する。



「今度は何よ?!」


律が呆れた声を出した。



「…犬!可愛い犬に会ったの!」



「…いつから博愛主義者になった?」



「そんなんじゃないっつーの。何だろうな…、ちょっと茶色がかってて大きくて…。大型犬?中型犬?フワフワしてなつっこくてかわい~の!」



「……フワフワ…。大きい……。」



何だかんだ、律も考え込む。



「…ああ、犬なら……。お~い、中道っ。アンタ確か犬に詳しくなかった?飼ってるんでしょ?」



「…は?犬?」



………。



「り、りっちゃん!いいって!自分で調べるし……。」



昨日の今日で気まずすぎる!



そして……



私が調べてるのは、こいつん家の犬なんだって!



慌てて「大丈夫」とジェスチャーするが、奴には通じず……



こともあろうに、ずかずかとこちらに近づいてきた。