As Time Goes By ~僕等のかえりみち~

「花?!何よ急に…。アンタ興味あったっけ。」



「あんまりないけど…、すっごい綺麗な切り花がウチに飾ってあってさ…。名前がわかんないんだよ~。」



「家の人に聞けばいーじゃん。」



「聞きそびれたの!ってかそうなると知るまで気になるじゃん?…てか、花なんていっぱいあってわかんないよ~!」



「らしくないこと知ろうとするからだよ。結のが好きそーじゃん。」」


「…うん、まあ…、そりゃそうかも。」



「…どれ、手伝う?アンタ何って入力したの?」



「え。【切り花】で…。」



「ふぅ~ん…。ちょっと待ってね。私の携帯でも検索するから。…何色だっけ?」



「んーと、紫!」



「花弁が似てる花ってある?」



「…ごめん、そこまでは…。あんまり花の名前知らないし。」



「…あ、そう。写真とか画像見てみるか。」



しばらく二人で検索するが……、


数が多くて特定できない。




「今は7月だから……。」



気づけば私よりも遥かに速いスピードで、律はボタンを押していた。




「お…、夏の切り花……。」



「……どれどれ?」



私は彼女の携帯をひょいっと覗きこんだ。




「…あ。あった!コレだよコレ!」



「…お~、確かに綺麗っぽい…。待って、名前何だっけ。」



律も賛同しながら、画面を戻していく。



「…これだ!えっと……【トルコききょう】?」



「…桔梗?桔梗ってこういう花だっけ。」



「……う~ん、どうだったか…。」



「へぇ~…、トルコ桔梗かあ…。」




私はすっかり魅せられて、うっとりとその画面を眺めた。



「…アンタ……恋でもしてんの?」



「…はあ?!」



律の突拍子のない質問に、私は眉をしかめた。



「…何でよ。」