As Time Goes By ~僕等のかえりみち~





「ただいま。」




「お帰り。侑、今日は遅かったね。」



「ああ、うん。ちょっとね。」



「……面白い子がいたもんねえ。」



「…は?何が?」



「…今日ね、かわいいコが家の前にいて……。買い物帰りに会ったんだよ。」



「………。へぇ~。」



「…ロドリゲスがあまりに吠えるから驚いてたみたいだけど、ロドリゲスの方が気に入って興奮してたみたい。」



「あ。もしかして…。」



「元気なコでさ、侑のガールフレンドかってきいたら否定されたよ。でも真っ赤になってかわいいの!」



「…名前、結とか言ってなかった?」



「……。そういえば名乗んなかったねえ。聞きそびれた。アンタに用事だったみたいだけど。」



「………?へぇ…。」



「…背は…、うん、普通くらい。笑うとえくぼが出て髪短くて…。」



「……え?髪、このくらいじゃなかった?」



「そんなに長くない。あれは…ショートカットってヤツかな。そうそう、ロドリゲスの名前聞いて笑ってたねえ。『アレックスロドリゲス』の名前を知っていたよ。今時野球に詳しい女の子なんて、いるんだね。」



「………。」



「…で?アンタの彼女なのかい?」



「………。いや、友達。…だと思う。」



「…煮え切らないねえ。そんなんだから、彼女できないんだよ。」



「……ばーちゃん。」



「……ん?」



「腹へった。」



「ああ!そうだ、ご飯炊いてすっかり安心してた。おかず出るまで少し待ってな。」



「…はいはい。じゃあできたら呼んで?部屋にいるから。」



「はいよ!」