ロイドは不審に思い、扉をそっと開く。
 すると、扉の隙間から、黄色い小鳥が飛び込んできた。

 ユイにあげた小鳥ロボットだ。

 小鳥は部屋を旋回し、ロイドの肩に留まった。


「おまえ、どうしてここに……」


 ロイドを見つめて、小鳥は一言発した。


『エロガクシャ』


 それを聞いて、ロイドは眉をひそめる。


「あいつ……!」


 小鳥はロイドの肩から飛び立ち、扉の隙間から外に出た。
 しかし少しすると、また戻って来てロイドの肩に留まった。