「そんなの、屁理屈ーっ!」


 わめきながらユイは、尚も抵抗を続ける。
 ロイドは不思議に思って尋ねた。


「なんで嫌がるんだ」


 このところユイは、抵抗なんかした事がない。
 むしろ甘んじて受け入れてくれていた。

 ユイは照れくさそうに苦笑する。


「この状況が、なんか落ち着かないのよ。ベッドの上に寝てるし、あなた裸だし」


 理由が分かり、ロイドは行動を再開した。


「気にするな。些細な事だ」
「気にするーっ!」


 ユイの抵抗を無視して、ロイドは両手首を掴みベッドに押しつけると、強引に口づけた。

 程なくユイは抵抗を止めた。
 身体の力が抜けたので、ロイドは手首を離した。
 手首を離れた両手はゆっくりとユイの腕の上を滑り、肩を掴む。