「オレのベッドにオレが寝て何が悪い」


 ロイドが不愉快そうに言うと、ユイはおどおどと口ごもる。


「そうじゃなくて、私、ゆうべ……」
「ゆうべ?」


 ユイが何を気にかけているのかピンと来た。
 少しからかってやろうと思い、ロイドはニヤリと笑うと、顔を近付けて囁いた。


「最高だったぞ」


 途端にユイは目を見開いて、泣きそうな顔でつぶやいた。


「さ、最高……? って……最低じゃない……私、何も覚えてない……」


 あまりにも悲愴な面持ちがおかしくて、ロイドは思わず吹き出した。
 そして、堪えきれずに、仰向けに転がって大声で笑う。