記憶が蘇り頭が働き始めたので、ロイドは挨拶を返し、時間を確認するため、枕元の時計を取った。


「寝るにも、起きるにも、中途半端な時間だな」


 つぶやいて時計を元に戻し、ふと見るとユイが物言いたげな目でこちらを見ていた。


「どうした?」


 問いかけてもユイは、ロイドを見つめたまま黙っている。
 少ししてユイは意を決したように口を開いた。


「どうして一緒に寝ているの?」


 予備の寝具などないのだ。
 一緒に寝るくらいいいじゃないかと思う。
 第一この部屋の主はロイドだ。