そう言ってロイドは立ち上がり、ユイの横に移動した。
見上げるユイの頬に手を添え、身を屈めて顔を覗き込んだ。
そしてニヤリと笑う。
「だが、今度何か言う時は覚悟しろよ。こっちの歯止めは外れかかっているからな」
そして、ユイの唇に軽く口づけると、元いたコンピュータの前に戻った。
胸の奥にため込んでいたものを吐き出して、随分と心が軽くなった。
時間がない事に変わりはない。
不安も焦りも消えたわけではない。
状況は何ひとつ変わっていないのに、心は妙に清々しい。
きっと自らの手で、ユイを不幸にしてしまう心配がなくなったからだろう。
考えていた事は全て話した。
けれど一番言いたい事は、言っていない。
ニブイユイは、これだけ言っても全く気付いていないかもしれない。
それを思うと少し切ない気もするが、ニッポンに帰るなら知らないままの方がいいだろう。
見上げるユイの頬に手を添え、身を屈めて顔を覗き込んだ。
そしてニヤリと笑う。
「だが、今度何か言う時は覚悟しろよ。こっちの歯止めは外れかかっているからな」
そして、ユイの唇に軽く口づけると、元いたコンピュータの前に戻った。
胸の奥にため込んでいたものを吐き出して、随分と心が軽くなった。
時間がない事に変わりはない。
不安も焦りも消えたわけではない。
状況は何ひとつ変わっていないのに、心は妙に清々しい。
きっと自らの手で、ユイを不幸にしてしまう心配がなくなったからだろう。
考えていた事は全て話した。
けれど一番言いたい事は、言っていない。
ニブイユイは、これだけ言っても全く気付いていないかもしれない。
それを思うと少し切ない気もするが、ニッポンに帰るなら知らないままの方がいいだろう。