ロイドが不機嫌そうに問い質すと、ローザンは様子を窺うように、上目遣いで答えた。


「十五日後にはって……。余計な事でしたか?」


 ロイドは目を伏せ、フッと息をついた。


「いや、いい。オレの代わりに何度も災難だったな」
「いえ……」


 ローザンはホッとしたように、少し笑顔を見せた。

 それぞれ、いつもの席に着く。

 今までとは逆に、ローザンがサブコンピュータの前で、ロイドかメインコンピュータの前だ。

 時々、言葉を交わしながら、しばらくの間作業を行っていると、研究室の扉が開く音がした。

 ローザンと同時に振り返ると、ユイが立っていた。