「すみません。詮索して……」


 ユイの張り付いたような笑顔から、出任せだと分かる。
 確かに、ロイドに告白したが拒否されたので元気がない、とは言えないだろう。

 休憩を終えて、ロイドとローザンは仕事に戻った。
 少ししてユイが声をかけてきた。


「私、部屋に戻る」


 振り返ると、後片付けを終えたユイが、給湯コーナーの出入口に立っていた。


「そうしろ。生理痛なら、しばらく寝とけ」


 そう言って歩み寄ると、ユイはムッとした表情でロイドを睨んだ。

 ロイドにはウソがバレている事を、ユイも知っているようだ。

 ロイドはローザンに一声かけて、ユイと共に研究室を出た。