ユイは小鳥に向かって手を差し伸べると、名前を呼んだ。


「ロイド、おいで」


 小鳥はピッと返事をして飛び立つと、ユイの手の平に着地した。


「よかった。さっきはありがとう」


 ユイは小鳥を両手で包み込んで頬を寄せた。


「今度はこちらに来させてみろ」


 ロイドの声にユイは顔を上げ、こちらを指差し小鳥に命令する。


「ロイド、エロ学者のところへ行って」


 小鳥は返事をして飛び立ち、伸ばしたロイドの手に留まった。