そう言ってロイドが通路に足を向けると、ユイが地面にしゃがみ込んだ。
「待って、ロイドが……」
「オレが?」
何を言っているのか怪訝に思い振り返ると、ユイは両手の平に乗せた小鳥ロボットを差し出した。
受け取った小鳥は、完全に機能を停止している。
よく見ると羽の付け根が折れていた。
地面に叩きつけられでもしたのだろう。
ユイはロイドを見上げて、再び涙ぐむ。
小鳥が命令を聞かなかったというのだ。
状況を訊くと、ユイを連れ去ろうとする男の邪魔をして、叩き落とされたらしい。
絶対命令が働いて、主人のユイを危険から守ろうとしていたのだ。
それで合点がいった。
ユイが小鳥の名を呼んでいたので、あの男は”ロイド”を小鳥の事だと思っていたのだ。
大声で呼ばれたのに、男が反応しなかったわけだ。
「待って、ロイドが……」
「オレが?」
何を言っているのか怪訝に思い振り返ると、ユイは両手の平に乗せた小鳥ロボットを差し出した。
受け取った小鳥は、完全に機能を停止している。
よく見ると羽の付け根が折れていた。
地面に叩きつけられでもしたのだろう。
ユイはロイドを見上げて、再び涙ぐむ。
小鳥が命令を聞かなかったというのだ。
状況を訊くと、ユイを連れ去ろうとする男の邪魔をして、叩き落とされたらしい。
絶対命令が働いて、主人のユイを危険から守ろうとしていたのだ。
それで合点がいった。
ユイが小鳥の名を呼んでいたので、あの男は”ロイド”を小鳥の事だと思っていたのだ。
大声で呼ばれたのに、男が反応しなかったわけだ。