「脳が消費してるに決まってるだろう」

「まぁ、そうかもしれませんけど、やっぱり不思議です」


 ローザンは大きくため息をついて、装置の電源を切った。


 そして再びにっこり笑い、

「血圧も血液成分も正常値で問題ありません。陛下と殿下にはそのようにお伝えしておきます」

と言って、ロイドの隣に椅子を持ってきて座った。


「でもロイドさん、最近物足りないんじゃないですか? いつも今頃の時間にはユイさんのお菓子をお腹いっぱい食べてたから」

「おまえこそ楽しみにしていただろう」


 ニコニコ笑うローザンの額を、ロイドはすかさず叩く。
 ローザンは片手で額を押さえながら、益々ニコニコ笑った。