龍之介はきてくれているかしら…?
わたしの踊りを一番みてほしい人。
元彼、遼からけじめをつけさせてくれた、守ってくれた
わたしの踊りを変えてくれた。
龍之介のおかげでこんなにも、わたしが
変わったということを証明したい。
幕があがり、演目が進んでいく。
第一部のトリをつとめるわたしは緊張で
頭がガンガンしてきた。
舞台スソから暗闇に沈んだお客の顔がみえる。
そのとき、順番がまわってきた。
「踊れ」
龍之介のそんな声とともに、ぽんっと背中を
おされた気がした。
「さあ、いこう」
わたしとニコラスは舞台の真ん中へ進んだ。
