「…ちょっと待っててね」
最近、電話を覚えた龍之介だ。
家に電話をかけて、きのうの残りものを
食べてもらおう。
「あ、もしもし龍之介?」
うおっとかあっとか声がした。
…まだ使い慣れていないのだ。
ちょっとクスっと笑って言う。
「今日ね、ちょっとミーティングがてら
ごはん外で食べて帰るわ」
「…みーて?」
「会議よ」
外来語はよくわからない龍之介。
「冷蔵庫…わかるでしょ?
中の昨日の残り食べといて。
プリンもあるから食べていいわよ」
「…うーん。お、これか。
ぷ、り?」
「黄色いやつよ。…じゃあね」
少し勢いあまって切ってしまった。
