眠りから覚めた時







ざく…ざく…



草木がお生い茂る
歩いて行けば家が見えた



崖のようなところから村を見渡す


「誰もいない…のかな…」

気味が悪いほど静かで灯りがない


「っ!…ッ…」

またあの感覚



(ハァハァ…ここなら見つからないかな)
(お姉ちゃん……)
(大丈夫……大丈夫だよ…)


あの少女が隣にいた


息が上がっている
ずっと逃げていたのか

(…お姉ちゃん…私…死にたくない…)
(大丈夫…村を抜け出せば……)
(うん…そうだねっ!頑張ろう…)


「っ!」

少女達は消えた