「曖昧な関係のまま、今日みたいに楽しく話してる二人を見てるのは辛い。いっそ別れてくれたほうが踏ん切りがつく……」
「最初はやきもちを妬いてくれるメイコがかわいくて真柴さんに話しかけてた。でもメイコが嫌な思いをするなら、必要以上に話しかけないから」
「もういいよ」
「何が?」
食事、香水、そして時計。もう何をどう信じていいのか分からない。
「俺は絶対に別れないよ」
「……やめてよ」
「簡単に別れを受け入れるような気持ちでメイコと付き合ってきたわけじゃないから」
何それ……まるであたしが軽い気持ちで付き合っていたみたいな言い方。あたしだって……